式正織部流「茶の湯」の世界

式正織部流は古田織部が創始した武家茶を伝えている流派で、千葉県の無形文化財に指定されています。「侘茶」とは一味違う当流の「茶の湯」を、武家茶が生まれた歴史的背景を中心軸に据えて取り上げます。式正織部流では「清潔第一」を旨とし、茶碗は必ず茶碗台に載せ、一人一碗をもってお客様を遇し、礼を尽くします。回し飲みは絶対にしません。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

173 茶史(1) 珠光~蘭奢待茶会

これから古田織部編に入って行こうと思いますが、その前に今までの歴史、特に茶の湯に関しての歴史を振り返り、一旦整理したいと思います。村田珠光以後の茶史での重要な出来事や、織部を取り巻いていた環境、関わった人達の状況なども遡(さかのぼ)って取り…

172 所作を考える 式正茶湯

昔、昭和の時代に、武原はんという舞の名手が居ました。神韻迫るその舞は、どのような角度から見てもその一瞬一瞬の姿が美しく、完璧な絵になっていました。婆はそれをNHKのテレビで拝見し、はじめて武原はんの素晴らしさを知りました。残念ながら彼女の舞を…

171 式正の茶の誕生

マウントを取りに来る相手に反撃、スカッと・・・と言うような話題がネットによく上がっています。人は誰でも、人の上に人を作られると嫌な思いをするようです。 自分が中心になって全てを回していると思っている太閤秀吉。威厳を示し、贅美を尽くし、人々の…