古田織部はウニのようです。
海に住んでいるウニによく似ています。
いえ、彼の面相がウニに似ていると言っているのではありません。ウニの様にあらゆる方向に針が向いていて、一方向からだけではとても捉えきれないのです。
針の一つに茶の湯があります。針の一つに焼物があります。針の一つに武将の顔があります。針の一つに芸術の破壊者と創造者の顔があります。針の一つに・・・・・
ウニの棘は全方向に向かって放射状に延びています。光源から光を放つ様に。
見方を変えれば、こうも見えます。
棘の向きが、全方向からウニの本体に向かって収束しているように見えます。
丁度凸レンズを通過した光が焦点に収斂するように。
そして、本体の中にはこの上なく旨いものがあります。
ものの考え方の一つに、ウニ的発想があります。
或る説があります。それに対して真反対の説があります。こういう場合、どれが正しいかと言う二者択一をしがちですが、それは一面的なものの見方に過ぎず、正確に物事を捉える視点ではありません。正と反ばかりでなく、横も有れば斜めもある。一寸ズレた斜めもあれば、裏もある。裏にも斜めがある。つまり、とげとげの球全体を立体的に把握して初めて本質を掴むことが出来る、と婆は考えています。
古田織部は安土桃山時代と言う海に生まれました。その海は戦国時代と言う暴風雨が吹き荒れる海でした。恐ろしくもあり、刺激的でもあり、エネルギーに満ちた興味深い時代でもありました。
このブログは、武家茶の本質をご理解いただくために、武家社会とはどういうものかを武士の歴史を辿りながら、シリーズ化して書き綴っているものです。
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