式正織部流「茶の湯」の世界

式正織部流は古田織部が創始した武家茶を伝えている流派で、千葉県の無形文化財に指定されています。「侘茶」とは一味違う当流の「茶の湯」を、武家茶が生まれた歴史的背景を中心軸に据えて取り上げます。式正織部流では「清潔第一」を旨とし、茶碗は必ず茶碗台に載せ、一人一碗をもってお客様を遇し、礼を尽くします。回し飲みは絶対にしません。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

170 織部の美

古代遺跡から出土する陶片の中に、織部焼きの様な、歪(ひず)んで、不定形で、凸凹した様な器を見たことがありません。 勿論、完全な形で発掘される陶器は稀で、大概のものは破片でしかないのですけれども、それでも、それらの破片を見る限りでは、表面が滑ら…

169 佐介(織部)覚醒

人は誰でも才能を持っています。無能な人はおりません。ただ、その才能は世間的な尺度で計る才能では無く、全く別の尺度の才能です。婆が言う才能とは、好奇心の才能を言います。 生まれて間もない赤ん坊は、ベッドでじっとしていながらも、動くものに興味を…

168 佐介(織部)は茶の湯嫌い

明けましておめでとうございます。 当地では風も無く、明るい日が差す穏やかな元日の朝を迎える事が出来ました。有難い事でございます。 さて、このブログ、「古田織部はウニのようです」と書き始めて1年と9か月になります。 古田織部はウニのようです。 海…