2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
家系を繋ぐと言うのは何時の世でも大変な困難を伴います。足利将軍家は正にその典型でした。 男子が生まれない、生まれても大人になる前に病死してしまい満足に育たない、健康ならばそれで目出度いかと言うとそうでも無く、兄弟が死闘を繰り返す・・・徳川幕…
室町幕府は守護大名の寄合所帯です。足利将軍はその上に乗っかている御神輿の鳳輦(ほうれん)に過ぎません。足利家は御神輿の安定化を図る為に担ぎ手の守護大名の背丈を揃えようと、強大な守護大名を狙い撃ちにしては内紛を起こさせて弱体化を図り、挑発し…
南北朝の動乱の中、足利家で一つの悲劇が同時進行しておりました。それは、日本史最大の兄弟喧嘩とも言える「観応の擾乱(かんのうのじょうらん)」の始まりです。 室町幕府初代将軍・足利尊氏には正室との間に生まれた義詮(よしあきら)と言う男子と、無筋目の…
豊臣秀吉が天下を取って争乱の時代が終わりを告げたかに見えても、なお戦いは絶えません。小田原征伐・九州征伐・朝鮮征伐、関ケ原、大坂の陣へと続いて行きます。 顧みれば、討死、戦病死、自刃、暗殺、刑死、謀殺・・・畳の上で天寿を全うすると言う事は、…
前号で織部焼きの茶碗について触れましたが、式正織部流ではいわゆる「織部茶碗」と言う歪(ひず)んだ茶碗は使いません。また、織部釉(緑色)の茶碗も「織部流だから」と言って使かわねばならない、と言う決まりもありません。 式正織部流で使う茶碗は、ご飯茶…